
こんにちは。テックラボの中岸です。 テックラボではAIの研究開発を行っていますが、その周辺情報として、今回のエントリーでは会社全体でのAI利活用の取り組みや体制についてご紹介します。
CCCグループ AI倫理ポリシーの策定
2025年1月、CCCグループはAIの利活用における基本的な考え方と行動指針を明文化した「AI倫理ポリシー」を公表しました。 このポリシーは、AIを活用するすべての社員が「人間中心」「透明性」「プライバシーの保護」「公平性」「安全性」といった価値観を共有し、責任あるAIの実装を進めるための基盤となるものです。
AI技術の進化とともに、企業としての倫理的な姿勢が問われる今、私たちは「技術を活かすこと」と「社会に信頼されること」の両立を目指しています
AI推進室の立ち上げ
このポリシーの実効性を担保するため、2025年1月よりCIOを責任者とするCCCグループ「AI推進室」を立ち上げました。AI推進室のミッションは、「社員がAIを安心して、効果的に活用できる環境を整えること」。
以下の5つの活動を柱に、全社横断で取り組みを進めています:
- 社内外の情報収集
- 社内外への情報発信
- 安全性の担保(法務・セキュリティ観点)
- AIプロダクトの活用・開発・運用
- AI教育・研修の企画と実施
広報、法務、情報セキュリティ、IT、運用など、部門を超えたメンバーが参画することで、技術・運用・倫理の観点を統合した推進体制が整っています。 テックラボからも、AI開発の観点から「AI推進室」に参加しています。
技術を活かせる「場」が整ってきた
私自身、AI推進室に参加する中で強く感じているのは、「関係者が一堂に会して議論できる場があることの強さ」です。 生成AIに取り組み始めた当初は、新しいことを始める際に各部署を個別に回って説明する必要がありました。しかし、各分野の専門性を持ったメンバーがひとつの場に揃うことで、短時間で質の高い議論が行えるようになり、技術が活用されるまでのリードタイムが大幅に短縮されました。
生成AIは、ルール整備と活用が同時並行で進む技術です。そのため、開発側も「技術的に可能なこと」が法的に問題ないか、会社のポリシーやルールに沿っているかを常に意識する必要があります。 ルールの策定段階から開発部門が関与することで、より実効性のあるルールが整備され、安心して開発を進めやすい環境にもつながっていると感じています。
また、AIエンジニアとしての視点からも、社内のニーズや課題が明確に共有されることで、技術的な解決策を提案しやすくなり、「技術が事業に直結する」実感を得られるようになっています。
生成AIの活用状況
テックラボでは、社内版のGPT環境を開発し、2024年3月からCCCグループ全社員に活用されています。 また、社内のマニュアル類を参照するRAG(Retrieval-Augmented Generation)を活用したチャットボットも開発し、現在運用が進んでいます。
これらのプロダクトについては、今後のブログエントリーで詳しくご紹介していく予定です。