
こんにちは、テックラボの井上です。
NotebookLM の勢いが凄いですね!社内でも活用が広がりつつあります。
とくに スライド生成機能 は注目度が高く、業務で使い始めている方も増えてきました。
とはいえ、現時点では 生成後のスライドを直接編集できない という制約があり、実務上の課題も見えてきています。
(Google 側もこの課題を認識しているようなので、今後のアップデートに期待したいところです。)
1. なぜ「スライド編集問題」が起きるのか
NotebookLM のスライド生成は、インプット素材から一気に 完成形に近い PDF を出力してくれるという、非常に強力な機能です。
しかし PDF という形式の特性上、
- レイアウトの微調整ができない
- フォント・カラー・図形などの編集ができない
- ページの入れ替えや削除も難しい
といった制約があり、最終的な資料として仕上げるには PowerPoint で編集が必要になるケースが多いのが実情です。
そのため業務フローの現場では、「NotebookLMのアウトプットをどうPPT編集可能な形に変換するか」が課題になっています。
2. 6つの方法
PDFを編集するための方法は色々あるようですが以下の6つを試してみました。 (検索すれば色々と出てくるのでここでは詳細の手順は省きます)
- Canva を利用
- Gemini の Canvas を利用
- Google スライドを利用
- Codia を利用(有料)
- kirigami.app を利用(有料)
- pdf2pptx Converter を利用(Qiita で紹介されている OSS 的手法 ) qiita.com
3. 実際に試してみての感想
① Canva
- 汎用性のあるデザインツールのため普段使用していない方には操作が少し分かりづらい場合があるかもしれません。
- 手順通りに操作できないこともあった。(個人的な問題かもしれませんが)
- クレジットの購入メッセージが出てきたりして完全無料ではできなさそう。
②〜③ Gemini Canvas / Google スライド
- Nano Banana を利用しての画像としての編集のため、テキストの直接編集には対応していないようだ。
- 修正量が多いとプロンプトのやり取りが増えるため作業負荷が高くなることがある。
④ Codia
- PDFからパワーポイントへの再現性は非常に高く、もっとも「手間なく変換できる」選択肢。
- 画像領域もしっかり分割されるので必要に応じて再配置が可能。テキストエリアもフォントサイズ・色含めていい感じに再現。
- 有料のため利用量が多くなるとランニングコストが気になる。
⑤ kirigami.app
- 今回試した環境では処理が途中で停止して再現性は確認できず。
- 国産というところでなんとなくの安心感がある。
- 一方で個人運営なのでサポート面の体制は確認が推奨される。
⑥ pdf2pptx Converter
- 再現性はCodiaよりは少し劣るが実用上も問題ないレベル。
- 最初の環境構築は少しシステムスキルが必要で多少手間がかかる。
- 一度セットアップすれば 精度・自由度・コストのバランスが最も良い。
- Gemini API の利用料はかかるが細かく制御可能。
4. pdf2pptx を深掘りする
pdf2pptxが期待以上の精度で再現でき、少し感動して勉強のためソースコードを調べてみました。
pdf2pptx は GitHub 上でソースコードが公開されていることもあり、ブラックボックスではない点も大きな強みです。
仕組みをザックリち読み解くと、
- PDF テキストの抽出
- Gemini によるスライド構造の推定
- PPTX 生成のロジック
- ページ・構造化情報の扱い
といった処理が丁寧に実装されており、非常に学びのある内容でした。 その内容をもう少し詳しくお伝えしたくNotebookLM で説明資料を作成しました。
✔ まとめ
NotebookLMのスライド生成は強力ですが、PDFという壁をどう乗り越えるかが活用のカギになります。 今回試した手法を整理すると、以下のような棲み分けになるかと思います。
- 環境構築が苦ではないエンジニアの方: pdf2pptx(精度・自由度・コストのバランスが最高)
- 手間をかけずに確実な結果が欲しい方: Codia(有料だが再現性が高い)
- 追加ツールなしで手軽に試したい方: Gemini Canvas など
- AIはあくまで「構成案」として使う方: パワポは自作
正直なところ、NotebookLM や AI が登場する前の「真っ白なスライドを前に、ウンウン唸っていた苦労」に比べれば、 PDF の編集や変換の手順など、些細な悩みと言えるのかもしれません。
そんな贅沢な悩みを楽しみつつ、サクッと資料を仕上げて、もっと本質的なクリエイティブに時間を使っていけるようにしたいです(理想)。
エンジニアの方には、ソースの中身が見えてハックのしがいがある pdf2pptx が一推しです。