こんにちは、ソリューション開発の中岸です。
毎日不安なニュースも多く、働く環境も変わってきた中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
弊社でも、集合形式の会議やセミナーの禁止、在宅勤務など、ワークスタイルが変わってきています。
そう、折しも3月末。
研究所が半年に1度開催しているWorkshopも、中止になってしまったのです。
DBMK研究所Workshop2019上半期! 本番編
(半年前、2019年9月末のWorkshopの様子)
集合形式での開催中止が決まってから、映像にしてリリースすべく動き出しました。
年度末で時間も限られているので出来るだけ簡単に、でもクオリティ高く!
ということで、今回作成した映像版Workshopの作成手順をご紹介します。
新年度に入り、新入社員研修を配信形式で、というニュースも多く目にします。
そんな時、研修やセミナー用の動画を作成される際のご参考になれば幸いです。
出来上がりイメージ
こんな感じで、スピーカーの映像とパワーポイントのスライドをはめこんだ映像を作ります。
大型ディスプレイにスライドを投影し、その横でスピーカーが話し、ディスプレイごとカメラで撮ることもあるかと思いますが、写真を多く使用している、文字が細かいなど、スライドをより綺麗に見せたい時には、スライドをそのまま映像に入れ込む形式が有効です。
使用するツール
- カメラ
- パワーポイント
- AviUtl
AviUtlは無料の動画編集ソフトで、個人の方が1997年に開発されたものです。
シンプルなインターフェースで動作が軽いため、一般的なスペックのPCでも扱えるのが特徴です。
歴史があるため、検索すると使い方について多くの記事が出てきます。
そのため、今回はAviUtlの導入方法や基本的な使い方については割愛させていただきます。
※mp4形式の動画を読み込むためには、「L-SMASH Works」等プラグインの導入が必要です。
(1)スピーカー動画の撮影
スピーカーが話すところをカメラで動画に撮ります。
(2)パワーポイントスライドの動画化
ここがポイントです。
スピーカーが話す動画を撮る際、同時に手元のパワーポイントでスライドを切り替えるタイミングを記録します。
パワーポイントの【スライドショーの記録】で、
【録画】を押してから、同じタイミングで(1)のスピーカー動画の録画を始めます。
話し終わったら、パワーポイントの【エクスポート】から、【ビデオの作成】で【記録されたタイミングとナレーションを使用する】にして、【ビデオの作成】を押してください。 これで、スライドショーの記録が、動画として出力されます。
(3)AviUtlで二つの動画を合成
こちらのように動画を読み込みます。
後ろに配置するものから順番にレイヤーになるよう、背景画像→スライドショー動画→スピーカー動画を読み込みます。そして、それぞれの動画を【拡大率】で縮小し、位置を調整します。
これに、タイトルをテキストオブジェクトで入れて出来上がりです。
スピーカーの動画と同時にスライドショーも動画化したため、動画の開始位置を合わせるだけで、
話す内容と合ったタイミングでスライドも切り替わっていきます。
おまけ
スピーカーの動画を緑の背景で撮影しておけば、
【クロマキー】という機能を使って、背景を透明にすることができます。
ニューヨーク特派員風の動画も作れちゃいますね!
働き方や情報共有の在り方など、この環境になったことで新たな方法を試行錯誤しています。
そこで得られた知見はしっかり引継ぎつつ、早く「いつもどおり」が戻るよう、
新型コロナウイルス感染症の1日も早い収束を心よりお祈り申し上げます。